訪問診療について

歯科医師との連携による内視鏡による嚥下機能の評価

こんにちは、医療法人あんず会 杏クリニックです。
今回の記事では、訪問歯科と連携をした在宅での嚥下内視鏡の事例検討の記事です。

在宅での生活において食事は最も大切なもののひとつです。

安心して安全な食事を食べていただくための食事形態を嚥下内視鏡で調べることが出来ます。



歯科医師との連携による内視鏡による嚥下機能の評価

事例紹介

90歳女性

主訴

誤嚥性肺炎

既往歴

  • 2型糖尿病
  • うっ血性心不全
  • 細胞外液欠乏症
  • 十二指腸潰瘍
  • 認知症

平成29年3月に〇〇病院に蜂窩織炎で入院。その後誤嚥性肺炎を繰り返しCVポートを造設。経口摂取中止となる。

その後退院となり在宅医療へ移行。



在宅での嚥下内視鏡検査の様子

患者様に許可を頂いた上での掲載です。
プライバシー保護の為、一部修正してあります。

訪問診療 医師・歯科医師・看護師・ケアマネージャー同席の下VE検査(video swallowing of examination)

トロミ付き水分にて検査の結果、反復嚥下により咽頭残留クリア。
今後均一トロミで訓練となりました。



摂食・嚥下のメカニズムについて

食べ物を見てから、咀嚼(そしゃく)して、嚥下する一連の動きを「摂食(せっしょく)」と呼びます。

一連の摂食嚥下のメカニズムは、大きく5つの時期に分けて考えられています。

(1)先行期
【飲食物の認識】
先行期:飲食物の認識
食物の形や量、質などを認識し、食べ方を判断したり、唾液の分泌を促します。

(2)準備期
【咀嚼(そしゃく)と食塊形成(食物の塊)】
準備期:咀嚼と食塊形成
食物の状態に応じて噛み砕き、飲み込みやすい形状(食塊)にする。

(3)口腔期
【舌への移送、咽頭への送り込み】
口腔期:舌への移送、咽頭への送り込み
形成された食塊が、複雑な舌の動き、運動により咽頭へ送られる時期。

(4)咽頭期
【咽頭通過,食道への送り込み】
咽頭期:咽頭通過,食道への送り込み
食塊が気管に入り込むのを防ぎ、複雑な運動をする。

(5)食道期
【食道通過[食道相]】
食道期:食道通過
食塊が送り込まれると、上食道括約筋が収縮して、食道を閉鎖して喉頭への逆流を防ぎ、胃に送り込む。

水分や食材などには、簡単にトロミをつけることが出来ます。
患者様の状態や、姿勢等様々です。適切なトロミの濃度等判断が必要な場合もございます。
医師、歯科医師の指示の下適切な訓練を行いましょう。

摂食・嚥下障害へのアプローチ 訪問歯科診療ではじめる [ 戸原玄 ]