あんず在宅医療ミーティング

第7回あんず在宅医療ミーティング「訪問診療での摂食嚥下への対応」

「訪問診療での摂食嚥下への対応」

講師:有貴歯科クリニック
院長:林田 有貴子 先生
訪問歯科とは?

ご高齢やお身体が不自由などの理由で、歯科医院への通院が困難な方の為に、歯科医師がご自宅や病院・施設などにお伺いして、歯科診療を行うものです。
一般的な治療はもちろんの事、有貴歯科クリニック様では、嚥下(えんげ)機能の評価、訓練に取り組んでいらっしゃいます。

摂食嚥下(せっしょく・えんげ)は、食物を口に入れ、噛んで飲み込み、胃に至るまでの一連の過程のことを指します。
脳卒中や認知症などの病気、老化によって嚥下障害が起こると誤嚥性肺炎の原因となるばかりか、食べられないことや水分・塩分の不足によって栄養失調や脱水症状を引き起こしたり、食べ物が誤って気道に入り窒息する危険も高まります。

本日は、嚥下内視鏡検査(swallowing videoendoscopy)のデモンストレーションを行って頂きました。
嚥下内視鏡検査は鼻から約3mmの内視鏡(カメラ)を挿入し検査を行います。
検査時間は10分程度。鼻から内視鏡を入れた状態で、食べ物を口から食べて頂き、咬みぐあいや混ぜぐあい、飲み込みの様子を観察します。
この検査によって、口の中から喉に流れてくる食品の様子を実際に見ることができ、患者様の摂食・咀嚼・嚥下の状況を詳細に分析した上で、必要な方には嚥下訓練等を実施します。

在宅医療における訪問歯科は、定期的な口腔ケアを通じて機能回復などを行い、ADL(日常生活動作)、QOL(生活の質)の向上を推進出来る重要な役割です。
狭山・所沢エリアにおいて、訪問での摂食嚥下の評価訓練に対応出来るクリニックとして、多職種間での課題意識を共有していく事が、当院としても重要な課題です。